瀬戸内海に浮かぶアートな島。香川・直島をゆるりと巡る

東京は、日本一エネルギーが溢れる街ですが、それと同じくらいノイズの多い街。

そんな都会の喧騒に毎日毎日つつまれていると、なんだか息苦しくなってくる気がします。『自分の機嫌は自分で取る』なんて言葉が最近よく言われますが、本当にその通り。

落ち着いたカフェでコーヒーを飲んだり、旅行に出て物理的に離れてみる。どんな方法であれ、生活の中にくつろげる“非日常”のくつろげる時間を自分に用意してあげたいものです。

そんなことを思いつつ、3月のある日。ふと、チケットサイトを眺めていると「あと一席」の表示を発見。とりあえず、行きのチケットだけをサクッと取って、香川県の直島へ行ってきました。

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まずは、讃岐うどんを

夜行バスで岡山駅、そして瀬戸大橋を渡るマリンライナーに乗って高松駅へ。朝7時に高松駅についたので、とりあえず駅周辺をふらっと歩いていると、うどん屋を発見。さっそく朝うどんで今旅の一杯目を堪能。

やはり讃岐うどんは、だしの旨味と麺のコシがやはり別格です。ごちそうさまでした。とりあえず旅の第一目的は達成。

アートの島、直島へ

「うどん県。それだけじゃない香川県」なんて言葉が県のPRで使われるほど「うどん」のイメージが強い香川。実はアートにも力を入れていることをご存知でしょうか?

瀬戸内海に浮かぶ島々を中心に3年に1度、瀬戸内国際芸術祭というアートのお祭りが開催されています。

日本のみならず、世界のアーティスト・クリエイターたちが瀬戸内海の島をまたいで展示され、日本全国のみならず海外から沢山の観光客が訪れるほどの盛況ぶり。

ART SETOUCHI / 瀬戸内国際芸術祭

今回は、その中でも特に“アートの島”と称される「直島」に遊びに行ってきました。

船で直島へ

直島へは、高松の北部にあるサンポート(港)まで移動し、チケットを買って船で移動します。

時間があれば、フェリーにのってまったり移動しても良かったのですが、今回はタイミングよく小型の高速船に乗ることができたので、そちらで移動しました。

赤かぼちゃがお出迎え

20分ほどで宮島港へ到着。ちょっと肌寒い日だったのですが、日差しが心地よい。

さっそく草間彌生氏の赤かぼちゃがお出迎え。直島のシンボル的作品です。

中にも入ることできます。独特の光がなんとも幻想的。

ちなみに今回は自転車をレンタルして島を巡ってみることに。この時は運良く借りられたものの、店員さんいわく「事前に予約しておくのが確実です」だそう。

ぜひ、みなさんが行く際には宿だけでなくレンタサイクルの予約もお忘れなく。ちなみに僕は、かふぇおうぎやさんでレンタルしました。

レンタルサイクル・レンタルバイク

地下に埋まるアート – ベネッセ地中美術館

自転車で移動し、地中美術館へ。日本を代表する建築家である安藤 忠雄が設計した建物には印象派を代表する画家、クロード・モネらの作品が展示されています。

中は全面写真撮影禁止なので残念ながら写真はありませんが、ぜひ一度行ってみてほしいスポット。ちなみに中にある地中カフェは絶景のテラス席から瀬戸内海を観ることができます。

作品とは関係ないのですが、カフェで販売されていたレモネード「瀬戸キュン」が美味しかったのでまた飲みたい。

photo via: ベネッセアートサイト直島

地中美術館は「自然と人間を考える場所」として、2004年に設立されました。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設され、館内には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日を通して、また四季を通して作品や空間の表情が刻々と変わります。- ベネッセアートサイト直島

黄かぼちゃも

自転車で坂を登り(電動自転車で良かった…!)、下ると海辺に黄色の造形物が見えてきます。

もちろん、こちらも言うまでもなく草間彌生氏の作品。

海とかぼちゃ、普通に考えると絶対にありえない組み合わせなんですが、もはや最初からそこにあったのでは?と感じさせるほど、するっと馴染んでいるように感じられました。

古民家を改装したゆるカフェ – 直島カフェ コンニチハ

昼前に到着し、島を巡ってると3時に。すっかりお昼を食べそこねてしまいました。空腹を我慢しつつ、ふらふらと自転車を押して歩いていると、良さげなカフェを発見。

カフェ コンニチハ」なんともかわいらしい名前に惹かれ店内へ。

民家を改装した店内は、生活感にあふれ、まるで家にいるようなアットホームな感覚。僕は店内の座敷の席だったのですが、窓から海辺が見渡せる席も。

注文したのは、『シーフードたっぷりコンニチハカレー』。和風だしが効いたルーにエビがごろごろ入っていて非常に美味しい。オススメの一品です。お昼だけでなく、ケーキやコーヒーなども充実しているので、島内を周り一休みする際にちょうどよさそうです。

直島カフェ コンニチハ

コーヒーと本と直島のこと。 – アカイトコーヒー

自転車を漕いで、すっかり疲れ果ててしまいました。一息つこうと立ち寄ったのは、地元の方からお聞きした「アカイトコーヒー」。

到着したのは、夕方だったので、おそらく店じまいの時間だったと思うのですが、ご夫婦で暖かく迎えていただきました。

おすすめのブレンドコーヒーをいただきます。

コーヒーと本と直島のこと。」をテーマにしたお店には、コーヒーはもちろんのこと、ところせましに本たちとオリジナルのグッズが並びます。ちなみにこちらのマットもそのグッズ。

グッズはどれも、デニム好きのご主人が繊維業が盛んな街、岡山県の児島までわざわざ買い付けに出向いたこだわりの生地を使用。

そして、それを縫製するのは、長年“学生服づくり”に携わった奥様。ご夫婦の共作という何とも素敵なストーリーを感じます。

せっかくなので、ポーチを購入。普段は、Ankerのモバイルバッテリーとケーブルを収納して使っています。

サイズ感もほどよく使いやすい。表面も良い感じで毛羽立ってきており、デニム同様の経年変化を楽しんでいけそうですね。

アートにくつろぐ – 直島銭湯「I♥湯」

帰りの便まで少し時間があったので、銭湯に入って汗を流していくことに。直島銭湯「I♥湯」は、アーティストである大竹伸朗氏が手がけた銭湯兼美術施設。

風呂内の絵やレイアウトなど、建物全体から大竹氏の世界観を感じる銭湯でした。

銭湯まで芸術に。さすが、アートな島。

観光客だけでなく、地元の人も多い印象をうけました。きっと観光客と地元の人をつなぐ憩いの場となっているのでしょう。

直島銭湯「I♥湯」

アーティスト・大竹伸朗が手がける実際に入浴できる美術施設。直島島民の活力源として、また国内外から訪れるお客様と直島島民との交流の場としてつくられたこの銭湯は、外観・内装はもちろん、浴槽、風呂絵、モザイク画、トイレの陶器にいたるまで大竹伸朗の世界が反映されています。- ベネッセアートサイト直島

いつでも帰れる場所

僕にとって香川という場所は、小学校から中学校卒業まで過ごしたもう一つの故郷のような場所。そのため、別に目新しいものがあるわけでもないですが、行く度に落ち着く感覚があります。

同級生たちは、関西や関東に進学した子も多く、会える人も少なくりりましたが、これからも定期的に心を休める場所として定期的に訪れたい場所です。

皆さんにもそんな場所はあるでしょうか…?ちなみに先述した瀬戸内国際芸術祭の次回開催は来年2019年)。まだ香川を訪れたことのない方はうどんとアートを求めて訪れてみてはいかがでしょうか。もちろん、僕も行く予定です。

関連:香川・高松のおしゃれカフェ

高松を訪れた際はぜひ行ってほしい、築50年の倉庫をリノベーションしたカフェ兼ホステル。

金庫屋を、ゲストと地域がつながる場所に。高松「Kinco. hostel + cafe」

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