日々の生活に「和紙を持ち歩く」という提案
和食をいただいたり昔ながらの日本建築を見かけると、やはり日本人だからなのか、なんだかほっと安らぐ気持ちになります。しかしながら、日々の生活で身につける服や持ち歩くバッグ、ノートPCなど、なかなか「和」を感じるアイテムは少ないもの。
今回みなさんにご紹介するのは、そんな「和」を手軽に持ち歩けるアイテム。「毎日の生活にちょっぴり”和紙”を添えて」そんなご提案です。
和紙メーカー「大直」 × 工業デザイナー「深澤直人」
今回ご紹介するのは、SIWA|紙和というブランドの名刺入れ・カードケース。
SIWA|紙和は、1000年以上の歴史を持つ和紙の一大産地、山梨県の和紙メーカー 「大直」と工業デザイナー深澤直人氏がタッグを組んで生まれた和紙ブランド。名前の由来は、紙の“しわ”、そして和紙の反対読みの“紙和”から。
『障子が毎日そこにあったように、毎日使える和紙のアイテム』をコンセプトに日本の伝統的な素材である和紙を現代のアイフスタイルに落とし込んだ製品づくりをされています。もっと和紙の可能性を広げたい、そんな想いが感じられます。
SIWA|紙和の名刺入れ・カードケース
いたってシンプルな外箱。素材も少し毛羽立ったような感じがします。この素材も和紙なのでしょうか。
パカっと、箱をあけると名刺入れが。ここも深澤直人イズムというか、無駄なくミニマルさを感じさせます。今回、僕が購入したのはブラックですが、色味は濃い目のグレーといった感じ。和紙という素材の優しい表情が垣間見える色合いです。
表面は和紙特有のサラサラとしたさわり心地。くしゃくしゃとした、ほどよい”シワ”がすでに刻まれており、美しい陰影を描きます。
アップデートされた和紙「ナオロン」
障子をイメージしていただけると分かりやすいかと思いますが、本来、和紙は柔らかく、繊細な素材。どちらかというと工芸的なシーンで用いられる印象で、正直なところそのままでは、とれも普段使いには使えない代物でしょう。
そんなイメージを覆すのが、大直が独自に開発した和紙「ナオロン」。和紙特有の柔らかく、しなやかな風合いを持ちながらも破れにくく、印刷に縫製、熱で成型加工ができるほど耐久性に優れているそう。とにかくすごい素材…進化系和紙といった感じでしょうか。
今回の名刺入れには「ソフトナオロン」という、木材パルプとポリオレフィン繊維を原料とし、和紙漉(す)きの製法で作られた素材を採用。同シリーズの中でも製品の特性に合わせて、より強度に優れたハードナオロンという素材もあるみたいですね。
僕が購入した店舗では、実際に数年間使い込まれたものが展示されていました。破れもなく、いい意味で表面が毛羽立ち、独特の味わいが出ていました。あんな感じで使い込んでいけると理想的。レザーと同様、経年変化が楽しめるのも大きな魅力の一つです。
ストレスを感じない、その軽さ
大きさは、だいたい幅10cm、縦7.5cmほどと、一般的な名刺入れやカードケースとさして変わらないのですが、この名刺入れ最大の特徴はとにかく軽いこと。実際に測ってみると「7g」と驚異的な数値を叩き出してくれました。カードを入れないと、ほとんど重みを感じないレベル。これならジャケットの胸ポケットにしのばせても、邪魔に感じることはないでしょう。
実際に名刺を入れてみました。ポケットは2つ。下段には仕切りがあるので、分けて収納しておくことができます。ICカードや会員証などを入れて使っても良いかも。ちなみに僕は名刺と共にジムの会員証を入れて使っています。気負わずガンガン使えるのが嬉しいポイントです。
ほかのSIWA|紙和も気になる
購入してから知ったのですが「SIWA|紙和」シリーズは、今回の名刺入れの他にも本当に様々な商品を展開しています。財布やブックカバーはもちろんのこと、バッグやサンダル、キャップまで。ちなみに僕の友人は先日グレーのクラッチバッグを購入していました。
こちらもカチッとしすぎず、少しヌケのある素材感がとってもいい感じ。僕もコインケースを追加購入しようか迷っています。うーん、悩ましい…
セカンド名刺入れとしても
名刺入れといえば本革のかっちりしたものが多いですが、プライベートなシーンでも使える2つ目の名刺入れとしてカバンに忍ばせておくのはいかがでしょうか。僕の周りでは、複業されている方が多いので使い分け用としても良いかもしれませんね。
男女、年令問わずしっくり馴染み、価格も手ごろなアイテムなので、自分用としてはもちろんプレゼントとしてもピッタリのアイテムです。ぜひ、みなさんも一緒に“和紙を持ち歩く”生活を始めてみませんか?