どんな時も“こだわり”を背負って。MOTHERHOUSE「Antique Square Backpack」
ほぼ365日、PCやiPad、カメラにテキスト…そんな思い荷物たちを持ち歩く僕にとって背中に背負うバックパックは、まるで身体の一部のようになくてはならない存在。
そんなバックパックをこれまでいくつか代替わりしながらも、使ってきたのですが、なかなかしっくりと馴染むことがなく、やっと見つけたのが、つい先日まで使っていたKATHARINE HAMNETT LONDON(キャサリン ハムネット ロンドン)のレザーバックパック。
レザーを用いたデザイン、そしてPCとその他を分けて収納できる機能性を兼ね備えており、非常に気に入ってたのですが、普段から重い荷物を運んでいるが故に、寿命を迎えてしまいました。
MOTHER HOUSE「Antique Square Backpack」
そこで今回、新たに迎えいれたのが日本のバッグブランドMOTHER HOUSE(マザーハウス)からリリースされている「Antique Square Backpack」。
ブランドの代名詞とも言えるアイテムなので、街中で見かけたことがある方もいるかも知れません。僕自身の周りでもdripのひでさんをはじめとして愛用者が多く、僕自身も気になっていたカバン。ちょうど良い機会でも合ったので、今回少し試して見ることにしました。
スタイリッシュな四角い面構え
最大の特徴は「スクエアバックパック」という名前にもある通り、この四角いフォルムでしょう。ここまで美しい形のバックパックはなかなかお目にかかれない。
PCやタブレット、書類、僕の持ち歩くものは四角いものが多いので、カバン自体も四角だと非常に収まりが良く、それでいて容量に対してスッキリとした印象に。
まるで使い込んだようなアンティーク加工
こちらのバックパックはボディ全面にレザーを採用しているのですが、こちらもまた趣深い質感。これは、仕上げ段階でレザーにたっぷりとオイルを染みこませることで、あえて革にムラ(濃淡)を出し、まるで何年も使い込んだような仕上がりに。
金具にもピカピカの新品ではなく、あえてアンティーク加工を施したものを採用。ムラのあるレザーの表情とも非常にマッチしており、より一層カバンの雰囲気を作り出しています。
優れた収納力
スッキリとした外観ですが、収納力は思いの外あり、少なくとも僕が持ち運んでいる荷物は余裕を持って収まります。
内布のチェック柄もさりげないオシャレですね。実利的な面からしても内布が明るいカラーになっていると、暗い場面などで中のアイテムが見やすくなるので嬉しい。
背中の部分にはノートPCなどを収納できるクッション入りのポケットが。レザーのバックパックってこのポケットがない場合が多く、なかなく断念することが多いのですが、MOTHERHOUSEのバッグは外観だけではなく中まで抜かりないですね。
僕はこのポケットにMacBook 12インチを国立商店のレザースリーブに入れて、収納しています。13、14インチくらいまでは問題なく収納できそう。
ジップを開くと、サイドの部分には一枚あて布が付いています。これは横からものが落ちないようにという機能に加え、バックパックのキレイな形を保ってくれるという点においても非常に重要な存在。開きすぎると背面のレザーにシワが入りやすくなって、型崩れの原因になりますからね。
外面の右隅にはジップのポケットが。これがまたデザイン的にもアクセントになっていて非常に好きなポイント。マチがちゃんとついているので、僕は財布を入れていることが多いですね。
一番さっと取り出しやすい場所でもあるので、名刺入れやパスケースなんかを入れておいても良いかも知れません。
軽やかな背負い心地
レザーのバックパックは素材ゆえに重くなりがちですが、こちらは980g(後述する新モデルは1080g) となっており、1kgを切ってるんですよね。
さらにこのレザーのベルトにもこだわりポイントが。写真だと伝わりづらいのですが、太さが一定ではなく微妙に根本に向かって太くなっており、これによりより身体とのフィット感が増し、軽く感じられるのです。
エシカルなものづくり
このバックパックはモノ自体も非常に素晴らしいのですが、MOTHERHOUSEというブランドが持つ背景もまた応援したくなります。
MOTHERHOUSEは「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念に掲げ、ものづくりを行っており、カバンづくりでは、バングラデシュに自社工場を構え、現地の人々を雇って生産。
詳しいことは公式サイトを参照いただければと思いますが、自分の好きなものを買って、それがヘルシーな社会づくりの役に立つというのはそれだけで嬉しいことです。
どんな装いにも馴染む佇まい
基本的にキレイめな服装ならオンオフ問わずに使えるのも魅力。この日は白T一枚で。
服装自体はややカジュアルですが、小物にレザーのバックパックを持ってくることで全体の印象がきゅっと引き締まります。
ステンカラーコートにスラックス。ちょっとだけ大人っぽく。
ちなみに僕が購入したのは限定色のオリーブなのですが、これがまた良い色味。光の当たり方に寄ってはブラックやグレー、ブラウンなどにも見えるのですが、僕自身の服装とも非常に良く馴染んでくれます。
時にはこうして手持ちで。よほどお固い仕事でなければ、十分ビジネスシーンで使えるくらいの上品さ。
新色ブラックが加わり、凹み問題も改善
先日、この「Antique Square Backpack」に少しアップデートが加えられたそう。まずは新色のアンティークブラックが追加。
実物を見ましたが、これまでのカラーラインナップと比べると、クールな感じでスーツなどフォーマルな服装との相性も良さそう。よりビジネスシーンでも使いやすくなった気がします。
さらに内側のポケットにペン入れが追加。このあたりも地味ながら嬉しいポイント。
そして、最後はこの「Antique Square Backpack」ユーザー待望のアップデート。
使い込んでいくと、バックパックの上部の革が柔らかくなってしまい、ボコッと凹んでしまうという唯一にして最大の弱点があったのですが、新モデルからは、背面に硬い芯材が入改善が図られているとのこと。
こればっかりは使ってみないと分からないですが、本当にボコッとならないのであれば、それだけで買い換える価値があるな…と思います。
今日も“こだわり”を背負って
服は毎日違うものを身に着けますが、カバンは正直それほど多くの種類を持たない方がほとんどでしょう。だからこそ、その大切な一つに“こだわり”を持つと、より毎日をテンション高く過ごせるはず。
革製品なので、やや手入れが大変だったり気を使わななければならない部分も多いのですが、それを含めて愛せるバックパックだと思います。
この“こだわり”が沢山詰まったバックパックを背負って、毎日をしっかり着実に歩んでいこうと思います。
Antique Square Backpack – MOTHERHOUSE
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