携帯性・堅牢性・セキュリティ。三拍子揃ったSSDがVAVAから出ました
あらゆるデータを”クラウド”で管理する時代。
クラウドストレージは、いつでもどこでもアクセスできて、デバイスの容量を圧迫しないという点において非常に優れた存在ですがが、時には困ることも。
そう、その利便性の裏返しではありますが、インターネット環境がなければアクセスすることすらできないのです。使いたい時に使えなければ、もはやデータを失ったといっても過言ではない。
この先進国日本ですら、まだまだインターネット環境が乏しい場所はちらほら。以前
そんな訳ですから「重要なデータはやはりローカル環境で持ち運びたい、でもかさばるのは避けたい…」そんな方にオススメできるアイテムが登場しましたよ。
気軽に使えるポータブルSSD / VAVA「VA-UM003」
今回紹介するにはVAVAから新たにリリースされたポータブルSSD「VA-UM003」(1TBモデルが新発売)。
今回もRAVPowerやTaoTronicsを運営するSUNVALLEY JAPAN様SUNVALLEY JAPAN様より発売前に製品を一つ送っていただきました。
しっかりとした高級感のある箱。
開けると、中に薄く細長い板が一つ。これがSSD本体ですね。
内容物は全部でこんな感じ。取扱説明書に加えて、左からUSB Type-C to Cケーブル、USB Type-A to Cケーブル、VA-UM003本体、トラベルポーチ。
本体だけでなく、しっかり規格に合わせた(転送速度など)ケーブル、さらには持ち運びに便利なポーチが付いてくるのは嬉しいですね。
堅牢性に優れたコンパクトな筐体
SSD本体は亜鉛合金製で、かなりクールなデザイン。MacBookのスペースグレーよりももう一段階暗いダークグレーの色味。僕の手持ちだとSATECHもそうなのですが、サードパーティ製ながら”面”はホントにApple純正品のよう。
本体の堅牢性も非常に優れており、公式いわく精密機械ながら1mの高さから落としてしまっても全然大丈夫とのこと。この辺の配慮はありがたい。
指でつまめるくらいの”ライターサイズで、重さは、わずか40gほど。パット見ではこれが1TBもデータが詰まってるSSDだなんて思わないでしょうね。
詳細なサイズは102 × 30 × 8.5mmほど。iPhone Xsと比較するとこんな感じ。ひと回り、いやふた回りくらい小さいですね。
裏面は滑り止めを兼ねているのか、グリップ力のあるプラスチック素材になっています。
ちなみに以前レビューしたVAVAのUSB-Cハブと比較。素材が違う分若干色味が異なるのが分かりますね。大きさはSSDのほうが小さいです。
端子はUSB-Cオンリーで必要最低限の仕様。
最大転送速度540MB/秒
転送速度は最大で読み込み速度540MB/s、書き込み速度480MB/sとなっており、使っていてストレスを感じない速さとなっています。
実際に複数の動画ファイルをSSDに転送してみましたが、ものの数秒ほどで完了。
やはりこの数字は伊達じゃないですね。(本体のUSB-C規格によって転送スピードは変化します)
専用ソフトでセキュリティ対策も万全
加えて、このVAVAのSSD、デザインや携帯性の他にも評価できるのが「セキュリティ」。
機密情報など重要なデータが入ったSSD自体を紛失してしまう、というのがポータブルのSSDを使う上で最も恐れる点になるかと思いますが、このVAVAのSSDは専用ソフト(専用管理ソフトのATAパスワードロック技術)により、データの暗号化が可能。
暗号化ソフトは、Mac・Windows版がそれぞれ予めSSDの中に付属しているので、案内に沿って、インストールを進めていきます。
インストールが完了してアプリケーションを立ち上げると上の画面が表示されます。ここで下の部分のセキュリティモードのチェックを入れるとパスワードが設定できるようになるわけですね。
パスワードと忘れた際のヒントを入力。
これで完了。設定以降はSSDとデバイスを接続するだけではデータの転送が出来ず、アプリを立ち上げてパスワードの入力が必要となります。これで万が一紛失してしまった際も安心です。
様々なデバイスで使えます
今回はMacBookでの利用シーンを紹介してきましたが、もちろんWindowsマシンやiPadなどのUSB-C搭載マシンにも対応。(PC以外で使用する場合はセキュリティモードのロック解除が必要)
ちょうど昨日、M1チップを搭載した新型iPad Proが発表されましたが、こういったクリエイティブツールにはぴったりでしょう。
詳細なスペック
ブランド | VAVA (ヴァヴァ) |
---|---|
製品名 | VA-UM003 |
容量 | 1TB |
接続規格 | USB3.1 Gen2(10Gbps) |
ファイルシステム | NTFS / FAT32 / exFAT |
インターフェイス | SATA Ⅲ 6Gb/s |
NANDフラッシュ | B16A |
読み込み速度 | 540MB/s |
書き込み速度 | 480MB/s |
セル : MLC | MLC |
寸法 | 102 × 30 × 8.5mm |
質量 | 41g |
保証 | 18ヶ月 (最長30ヶ月) |
対応システム | Windows7以降、Mac OS 10.12以降、Android KitKat(Version 4.4)以降、PS4/PS4Pro |
ローカルとクラウドのハイブリッド運用
数年前であれば1TBのポータブルSSDは市場価格で3万円ほどだったのですが、知らないうちに随分と値が下がり、現在ではその半値以下で手に入るようになりました。
なかなかポータブルSSDが必要となる方は多くないかもしれませんが、僕のように動画や写真といった1ファイルが重いデータをよく扱う場合は、PC本体やSDカードがすぐに埋まってしまうこともしばしば。
これからの時代はクラウドとローカルのハイブリッド運用になっていきそうです。
関連:VAVAのUSB-Cハブ
同じVAVAのアイテムをもう一つ。MacBookユーザー必携のUSB-Cハブは、数年前と比較すると、見た目も使い勝手もぐっと洗練されてきました。
一度購入するとなかなか買い換えないアイテムではありますが、“最新“を一度確認してみてください。