僕とMacBook
先日、19年の人生の中で最も高価な買い物をしました。
ふと買って読んだ漫画に感動して、漫画家を。カメラを買って、写真を撮る面白さに取り憑かれ、カメラマンを志す。車を買えば、様々な場所へ出かけるようになり、その先で生まれる縁もきっとあるでしょう。
「何かを買う」というのは、ただの消費行動に終わらず、時に人生すらも変えてしまいます。
この記事を読んでいる皆さんにも人生を変える…とまではいかなくても、きっと心に残る買い物があるのでは。
僕にとって人生を変えた買い物をあげるならば、間違いなく高校生時代に購入したMacBook Proでしょう。
これまでのメインマシン – MacBook Pro 13inch
僕が初めてMacBookを手にしたのは高校に入学した当初。
生徒会の先輩が持っていたMacBook Air。そのスマートな銀色の筐体に憧れを抱いたのがきっかけでした。
iPodから入り、iPhone、iPadと気がつけばApple製品に囲まれていましたが、PCだけはずっとwindowsだった僕。きっと、使い勝手にそこまで違いはなかったでしょう。でも、欲しくなったがもう最後。
僕の高校ではアルバイトが認められていなかったこともあり、当時(今も)お金はありませんでしたが、なんとか貯金をやり繰りして、中古のMacBook Proを手に入れた日のことを今でもよく覚えています。
初めてのMac OS、美しいフォント、マウスをいらないとすら感じさせるスムーズなトラックパッド、そしてiPhoneとスムーズな連携。今ではもはや当たり前ですが、当時はいちいち感動していました。
高校時代は、よく学校近くのカフェで仲間たちと作業していました
熱中していた生徒会活動や学外でのプロジェクト、なんなら大学受験も。文章執筆、プレゼン資料の作成、情報リサーチ、このマシン一つが常にバッグの中に寄り添い、支えてくれました。
どれもMacBook Proの存在抜きにしては語れません。冗談抜きで、人生を変えてくれた買い物だと思っています。
ライフスタイルの変化
3年以上に渡り大活躍してくれたMacBook Pro。
Late 2012 モデルということで単純計算で6年前のモデルにはなりますが。正直、Officeでプレゼン用の資料を作成したり、Lightroomで写真を現像したりする程度であれば、時折もたつくことがありつつも、それほど不満はありませんでした。
しかし、この半年ほど僕のライフスタイルが少しずつ変化。少しずつ私の用途に対し、MacBook Proがマッチしなくなってきたのを感じるようになりました。
特に大きかったのは、スキマ時間の使い方が変化したこと。
これまでは、パソコンを使う場面は自宅か仕事で作業する時のみ。 しかし、ここ数ヶ月はちょっとしたスキマ時間をみつけてこうした記事を書いたり、写真の現像を行う機会が少しずつ増えてきました。
ただ、MacBook Proはたとえ13インチであってもちょっと重い。
ゆえに、持ち運ばない日も多く「あぁ、今持ってきたら作業できたのになぁ」と感じる機会が少しずつ増えてくるようになりました。
Macbook 12インチを迎えました
プライベートだけで使うだけならともかく、最近はお仕事で文章を書かせていただいたり、写真を撮影する機会も。
今後、個人で仕事を請け負っていきたいという個人的なキャリアの展望を考えても、タイミング的には「今かな」と感じたこともあり、買い替えを決断しました。
購入したのはMacBook 12インチの2017年CTOモデル。今回は、カスタマイズをしたかったのでApple公式オンラインで購入しました。LightroomやPhotoshopを使用することを考え、一応現状のフルスペックモデルです。
薄くて、軽い。ムダの一切ない“洗練された”筐体
ギリギリまで広がる鮮明なRetinaディスプレイにキーボード、トラックパッド。Apple製品のデザインは基本的には引き算の美学で成り立っているように思います。
そんあMacBookの最大の特徴は「薄くて、軽い。」言ってしまえば、その一言に尽きます。
購入前に何度も店頭で吟味していたので、分かりきっていたことではありましたが。約1ヶ月ほど使ってみると改めてその軽さの恩恵を感じてなりません。
MacBook Pro Late2012 | MacBook 2017(CTO) | |
プロセッサ | Intel Core i5 (2.5GHz) | Intel Core i7 (1.4GHz) |
メモリ | 8GB | 16GB |
ストレージ | 128GB | 512GB |
重量 | 1.62kg | 0.92kg |
サイズ | 高さ : 1.9 cm 幅 : 31.4 cm 奥行き : 21.9 cm |
高さ:0.35〜1.31 cm 幅:28.05 cm 奥行き:19.65 cm |
詳しく見てみると、公称値で700g。付属の充電器を含めるとそれ以上の軽量化になりました。急いで家を出たときは「あれ?忘れた?」と思わず電車の中で確認してしまうほど、その差は明らか。
また、それに伴い、これまでは常にバックパックを使用して持ち運んでいたのですが、最近はトートバッグが活躍する機会も増えてきて嬉しい限り。
これまでは、持っていくか悩んだ時は持っていかないことが多かったのですが、最近はちょっとでも使うかもと思ったら基本的にバッグに入れています。いつ、どんなチャンスに出くわすか分かりませんから、そのための準備だけは日々していたいものですね。
ストロークの浅いバタフライキーボード
このMacBookから採用されたバタフライキーボード。この2017年モデルはアップデートされた第二世代がとなっています。
発売当初の第一世代は、打鍵感がほとんどなく“触れているだけ”に限りなく近い感覚。好みの問題かもしれませんが、その当時は「とても使えないな…」という印象でした。
ただ、この点は第二世代で改善。明らかにストロークが感じられるようになり、許容できるレベルになっています。むしろ、慣れてしまったためか、今までのキーボードを触ると違和感さえ感じるように。
ちょっと音が「うるさい」というポイントを除けば、概ね良いキーボードかな?と個人的には感じます。
手前がMacBook、奥が(旧型)MacBook Pro。キーの出っ張りが見えるProと比較すると、その薄さがはっきりと分かります。
ちなみに今回はUSキーボードにしてみました。理由はなんとなくかっこいいから…以上です。
USB-Cは便利、でも一つはちょっと心もとない
このMacBookを購入するにあたり、懸念していたのがご存知の通り端子がUSB-C一つであること。
もちろん、発表当時(2015年)に比べれば、少しずつ他社のスマートフォンや、カメラ、スピーカーに導入されたりと、広まりをみせつつあるものの、まだまだ世のスタンダートとは言いづらい。
ただ、これもテクノロジーの分野を長らく率いてきたAppleなりのチャレンジなのでしょう。
この端子、決して悪い部分ばかりではありません。これまでは専用充電器が必要だったのですが、いよいよサードパーティー製の製品も使用可能に。
特に、出力条件を満たしたモバイルバッテリーで充電が可能というのは非常に嬉しいポイント。Wi-fiは何とかなりますが、電源がある施設というのは非常に限られていますから。一日、外にいる際にも電源がなくなるという不安から開放されました。
アクセサリー類も総入れ替えしました
ケースなどをはじめ、これまでMacBook Proで使用していたアクセサリーはもちろん使用できなくなるので、新たにいくつか手に入れました。こちらは今後、ご紹介していきますね。
ちなみにKickflip(MacBook Pro13インチ用)は、ギリギリ干渉せずに使用が可能でした。
MacBookは内蔵ファンが搭載されていないので、パフォーマンスを保つためにもエアスペーサーは必需品と言えるかもしれません。
追記:使用しているアクセサリー類は文末にまとまっていますので、ぜひ合わせてお読みください。
資産としてのApple製品
このMacbook、これからコンテンツという資産を生み出すのと同時にそれ自体も資産となります。
資産家がお金を腕時計や自動車、不動産へと変化させるように、MacBookやiPhoneなどAppleの製品は数年たっても値崩れしにくく、資産としての価値を持っています。
日進月歩で、スペックが上がっていくガジェットの類において、これは非常に驚異的。 美しい製品美はもちろん、その理念がいかに世界中のファンから愛されているのかがよく分かります。
また、今回のようなスペックをカスタマイズしたモデル(CTO)やUSキーボードは流通の絶対量が少ないため、資産的にもかなり高い価値があると言えます。
向こう数年は一緒に頑張るつもりですが、手放した際にある程度戻ってくるメドがあるのは嬉しいですね。
モノを買うことは、可能性を広げること
20万円を超える今回のMacBook。もちろんポンと出せる金額ではありません。ただ、迷いは一切ありませんでした。僕のモノを買うときの考え方はすごくシンプル。それは、現実的に考えうる選択肢で最も良いものを選択すること。
例えば、最近であればカメラ。先日の記事でも触れたSONYのα7ⅡとカールツァイスのレンズSEL55F18Zです。エントリー機をすっ飛ばして、いきなりフルサイズのミラーレス機。そして、高級の部類に入るであろう単焦点レンズは、ろくにカメラを触ったことのない僕にとって、誰がどう見てもオーバースペック。
ですが、この機材たちのおかげで美しい写真を取れるようになりました。また、Lightroomをはじめ画像の取り回し方、デザインに関しても勉強するようになりました。そこから生まれた人との関係も間違いなく存在します。
もちろん、まだまだその能力を半分も活かせているとは思いませんが、少しずつお仕事にも繋がりはじめており、確実に僕の生活に変化をもたらしてくれたアイテムです。
妥協して後悔をするくらいであれば、身分不相応であっても少しでも優れたもの、自分の納得できるものを買うべきだと想います。結果的にそれが、自分のモチベーションを高める方法になると思うから。「こいつに恥じないように…」そんな想いが芽生えれば、より一層頑張れます。
出会いがあれば、別れも
新しい出会いには、別れが伴うもの。
この記事冒頭に登場した旧メインマシンであるMacBook Pro13インチ。
買っていなければ、また違った人生を歩んでいたのかな、そんなふうに思うほど。 まぁそんなに長くは生きている訳ではありませんが、間違いなく人生19年のベストバイといえるでしょう。
手元に残してサブ運用する選択肢もあったのですが、せっかくなら新たな環境で頑張ってもらうことにしました。
あと数年かもしれないけど、また新たな主の下で輝いてほしいと思います。さよならMacBook Pro。
一緒に何かを生み出したい
僕にとってのMacBookは何か生み出すためのツール。
スマホが普及して数年、日に日に端末の性能は高まり、それに合わせ社会の仕組みが変化しているのを感じます。財布、いや、カードすら持たずに電子決済で一日済ませてしまう、そんなだってもできる時代です。
だから、なんだってスマホさえあれば“ある程度”はこなすことができる。
でも、このブログのように5000字を超えるような文章を書いたり、写真の現像を行う、ましてやデザインするなんてことになれば、もうスマホ一つでは難しい。
やっぱり、iPhoneは記事を読んだり、動画を見たり、モノを買う。あくまでコンテンツを消費するためのツールだと僕自身は思っています。
MacBookは、僕の身の回りので唯一何かを生み出せるモノです。1を100に高めるモノは、あふれていますが、0から1を生み出せるのはやっぱりPCだと感じてなりません。
いつでも持ち運べる頼れる相棒として、一緒に何かを生み出せるように頑張っていこうと思います。これからよろしくね。
10代最大の買い物となったMacBook。20代の僕はどんなものを買うのかな…今から楽しみでなりません。
関連:使用しているアクセサリーなど
上質なレザーでMacBookを包み込む
個人的に、ここ数年の購入品で上位の満足度をほこっているのが国立商店のレザースリーブ。MacBook12インチに合わせて、無駄なく、薄く、そして経年変化を楽しめる最高の相棒です。
傷が付くほど愛おしい。国立商店のレザースリーブ for MacBook12インチ
薄型スタンドで姿勢を正す
PCで作業するときはどうしても、前のめりになって姿勢が悪くなりがち。それを改善するために貼るタイプの持ち運びPCスタンドを導入しました。背筋がすっと伸びるだけでなく、タイピングもしやすくなるので、ぜひ一度お試しあれ。
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MacBook12インチの生命線
MacBook12インチ最大の弱点は端子がUSB-C一つのみであること。全てオンラインで完結できる方は別ですが、基本的にはMacBookと合わせて拡張アダプタの購入はマストです。
MacBook12インチの生命線。SATECHI マルチメディアアダプター
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